共通認識。2009年02月17日 00:44

このところ毎日、
三浦しをんのエッセイ「ビロウな話で恐縮です日記」
読んでいた。電車の中で。
ときどき吹き出すのをこらえることができず、
周りの人の目を気に…するんだったら読みやめればいいのに
読み続けてしまう恐るべし作品力。

ていうか、結局笑いって共通認識のうえに
成り立つものじゃない?
似たような興味の方向であること、
そして彼女の喩えがまた絶妙なツボをついていて
そこでこう来るか、みたいな面白さがあるのだけど、
こういうのってかなり世代差もあるだろうなと思いながら
読んでいた。
(もちろん、もっと一般的なオチの話もたくさん
載っていたけどさ…)

だって、たとえば落語好きなウチの父には
「マヤ、恐ろしい子…!」は分からないと思う。
「先生、バスケがしたいです…!」も分からないと思う。
「ネズミ御殿」は何を指すか分かるかもしれないけど
(私は「ネズミ王国」と呼ぶ…)、
「紫のバラの人たち」も以下同文。

というときっと「お前は『狂歌の餅』を知らないだろう」と
反論されるだろうが(↑はネットで調べた)、
それこそが「世代差」だったり「興味の方向」だったり
するんじゃないかなあと。
どちらがいい悪いじゃなくてね。

でも本文中に
「自分が先日読んで生ゴミよりひどい(表現違う)と
思ったマンガを、
女子高生が友達に『これマジ泣けるー』と勧めてた」と
落ち込んでいたのには、
私も一緒になって落ち込んだ。わかるー。

でもさらに落ち込んだのは、
三浦しをん氏が私より年下だったこと。
…微妙に詐称してないか?(爆)

純愛の歴史。2009年02月03日 00:15

『男道』を読みました。清原和博・著。

本当に正直に語ってくれたなあ、
そしてそれをよくまとめてくれたなあ、
ていうか、
キヨ以上に清原ファン、KKファン、
そして乙女ツボを持ってる人でないと書けないなあ、
ありがとう、ライターの人!!(爆)
…という気分(*>_<*)。

どんな小説よりもドラマティックな人生ってあるのね、
と素直に思える、この純愛の歴史。
電車の中で、あやうく号泣するところでした(*T_T*)。

とりあえずもう一度読み直そう。

そっくり。2008年11月05日 00:31

以前から気になっていた
『天才ファミリー・カンパニー』の文庫が出ていたので
読み始めた。

…のだけど、このキャラ設定、
めっちゃ『のだめ』と似てない?
(いや、こちらのほうが先に描いているのだから、
『のだめ』がこちらに似ている、というべきか)

ハーバードからMBA取得が夢の天才高校生・夏木勝幸は
まるで千秋先輩のようなイヤミな秀才だし、
天真爛漫なハルは男女替えればまさしくのだめ。
天才少女のアミィの立ち位置は、由衣子ちゃんのようだし、
有吉は峰そっくり。

うーん、原点はここだったか?
(やっぱり「GREEN」も読まなくちゃ駄目?)

輪廻の輪。2008年10月31日 01:19

『ブッダ』全巻を読了して早や数日。
1巻を読み終えるごとに会社の後輩に貸していたら、
続々「私も貸して!」という人が現れ、
現在6人目が輪廻の輪に加わっている(爆)。
私のところに返ってきたら、転生できるかしらん。

可愛かったシッダルタが
どんどんお寺や美術館で観るような
仏像にそっくりになっていくのが面白かった(?)。
数ページのあいだに耳たぶが長くなったり。

ブッダはあれだね、モテ人生だね。
ていうかまあ考えてみたら、死んで2000年後も
世界中たっくさんの人から愛されてるものね。
すごいねえ。

ブッダが泣くブッダ。2008年10月07日 00:39

『聖おにいさん』を読んでいるうちに
ブッダが感動して泣きながら読んでいる『ブッダ』
読みたくなった人って
実は多いんじゃないかしら。

そんなわけで、現在3巻目読了。
文庫の1巻がまるでキリスト教の旧約聖書にあたる、
あるいはヨハネやら受胎告知やらのお話にあたるような
ガウタマ=シッダールタ(作中では「シッダルタ」)誕生前の
ストーリーで終わったのにビックリ。
…考えてみるとキリスト教のほうが詳しかったりするんだね、自分。
登場人物がほとんど分かりません。

ところで、先週木曜日
2巻を神楽坂の街の本屋さんで買ったときに
その本屋には3〜5巻が揃ってなかったので
「ああ、どうしようかな」と思ってたのだけれど、
今日念のため同じ本屋さんに行ったところ、
3〜5巻も揃えてあった(でも2巻はなかった!)。
…こういう売り方は、客を逃さないよね!
私のために揃えてくれたのかと勘違いしちゃうよね☆
ちょっと感動。